天然酵母の種おこしをレーズンでするには。作り方と保存方法

天然酵母起こしでもっとも簡単と言われているレーズン。
簡単とはいえ、ちゃんとした工程で作らないと失敗の元です。

大事なポイントを押さえて、失敗しない美味しいレーズン酵母の作り方をご紹介します。

天然酵母の種おこしをレーズンでするには

天然酵母の酵母液を作るのに、簡単で酵母を起こしやすいと言われているレーズン。
いわゆる干しブドウですね。

私も初めての酵母起こしに使いましたが、確かに失敗しませんでした。
とはいえ、失敗しないためにもいくつかポイントがあります。

レーズンがオイルコーティングされてる場合はどうする?

酵母液作りにレーズンがいいのは分かったけど、そこら辺のスーパーに売ってる、普通のレーズンでもいいの?

製菓材料として売ってるもので大丈夫!ただし、中にはレーズンの表面がオイルコーティングされていることがあるので要注意ね。

レーズンの糖分が固まって、レーズン同士がくっついてしまうのを防ぐためにオイルでコーティングしてあるんだよね。それは使えないの?

そのオイルが、せっかくのレーズンの酵母力を妨げてしまうの。
でも、使えないわけじゃないよ。次の方法で下処理すれば大丈夫。

レーズンのオイルコーティングの処理のやり方

オイルコーティングされているレーズンは、コーティングされたオイルを取ってから酵母起こしに使用します。

レーズンをサッと湯通し(熱湯を掛けて油を落とすか、1~2分茹でる)することで油抜きできます。

できればオイルコーティングされてないオーガニックのレーズンが好ましいですね。

レーズン天然酵母の作り方

では、レーズンで酵母液を起こしてみましょう。

1、瓶とフタを煮沸消毒します。

2、オイルコーティングされていないレーズン、または油抜きしたレーズンを瓶の3分の1くらいまで入れます。

3、水を瓶のフタ下1センチくらいまで注ぎます。
水は、飲めるものであれば水道水でも蒸留水でも市販のミネラル飲料水でも構いません。

4、フタをして温かいところに放置します。

5、夏場など気温の高い日なら半日でシュワシュワと小さい泡が出てきます。
瓶を軽く振って(上下逆さまにして戻すくらいでいいです。)フタを開けて瓶の中の空気を入れ替えます。

最低1日1回はフタを開けて新しい空気を入れて下さい。

6、3日~1週間でぶくぶくと泡だった酵母液が出来ます。

7、ザルで濾してレーズンを取り出して、フタをして冷蔵庫で保管します。

レーズン以外の果物や野菜でもできるよ。詳しい方法はこちらを参考にしてね。>>自家製天然酵母の作り方、天然酵母液からパン種を起こすまで1

レーズン天然酵母が失敗した場合

レーズンに限らず、天然酵母液に失敗した場合、全く泡も見えず、強烈な臭いが発生します。
アルコール臭が出ていたら失敗ですね。

ただし、そのまま放置するとお酢になるので、場合に寄っては捨てずに使えます。

丸2日経っても全く変化が見られない場合は、邪道ですが少し砂糖を加えてみて下さい。
砂糖に含まれる糖分をエサとして、酵母菌が起きてくれることがあります。

天然酵母のレーズン使用後は捨てる?

天然酵母を起こした後の残りのレーズンは、触れば分かると思いますが、カスカスです。(笑

もちろん食べられるのでパンやケーキに入れて焼いてもいいのですが、殆ど味がしないし食感も無いくらいふにゃふにゃになっています。

私は勿体ない気がしてそれでも入れて食べちゃいますが、あまり期待できる味にはなりませんね。

レーズン天然酵母の保存方法

レーズンで作った天然酵母に限らずですが、フタをして冷蔵庫内で保存できます。
できるだけ、温度の変化の少ない奥の方が良いです。

扉付近だと冷蔵庫を開け閉めする度に温度が変化するので。

そんなに神経質になる必要は無いけど、可能な範囲で気にかけておくといいね。

たまにフタを開けて新しい空気を入れてあげると良いです。
フタを開けるときにポンッとなる程度がいいんですが、あまり元気に活性していると瓶が割れることがあります。

レーズン酵母ができたらこれでパンの中種を作ってみましょう。

天然酵母の種おこしをレーズンで。作り方と保存方法 まとめ

レーズンでの天然酵母は簡単なだけに、一度できてしまえば感覚がつかめます。
レーズンの種起こしで全体の工程が分、どんなパンにも使いやすいです。

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