パン作りに欠かせないイースト。
中でも手軽なのがインスタントドライイースト。
実は何年か前の古いドライイーストが残ってるんだけど、使って大丈夫かな。いけるよね?
うーん、一般的なインスタントドライイーストは賞味期限が2年と言われているし、未開封なら腐るものでは無いんだけど、
保管方法にもよるし、それでパン生地こねて発酵しないなんてことになったら後悔するよ。
でも、大丈夫かも知れないのに捨てるのは気が引けるなぁ。勿体ないし、、、
>>パンの作り方 基本の工程の流れ 初めてのパン作りマニュアル
ドライイーストの賞味期限は?
インスタントドライイーストの賞味期限は、メーカーによって違いますがだいたい2年ほどのことが多いです。
お店で売られている状態は常温保存なので、常温でも大丈夫と思い勝ちですが、実はここに重要なポイントがあるんですね。
インスタントドライイーストの特徴と保存方法
そもそも、インスタントドライイーストは粉末状とはいえ、酵母菌です。
菌ですので、生きているんです。
酵母菌は空気(酸素)に触れると活性されます。
さらに、30度前後の気温(温度)がもっとも活発に活動を始めます。
温度が下がるほど活動が遅くなり、5度以下で活動が停止、逆に約60度を超える高温になると菌は死滅します。
開封前のドライイーストは密閉パックされているよね。
そう、密閉することで空気と触れないようにして、菌の活動を止めているの。
一度開封すると菌は外気に触れるわけなので、開封後はできるだけ密閉した状態で冷蔵庫または冷凍庫で保存することが望ましいです。
ドライイーストは開封済みの古いのでも使える?
上記のことを踏まえて、開封済で古いものでも使えるかどうか、それは分かりません。
見た目では菌が生きているかどうか分からないものね。
きっちり保存していたつもりでもダメなこともあるし、ダメでは無いけど発酵に時間がかかると不安になるよね。
そこで、作ってみて発酵しなかった、生地が無駄になって、なんてことにならないよう、次の方法をおすすめします。
ドライイーストが有効かどうか調べる方法
古いいドライイーストがまだ使えるかどうかを、パン作りをする前に調べる方法をご紹介します。
用意するもの
・ぬるま湯(約30度)100cc
・ドライイースト 小さじ1杯
やり方
ぬるま湯に、ドライイーストを入れてかき混ぜます。
10分~15分そのまま置いて、上の画像のようにぶくぶくと小さい泡が出てきたら酵母菌が活性した証拠。
健康なイースト菌と言えます。
ただし、場合によっては30分以上掛かることもあるので、1時間経って変化がなかったら諦める目安かなと思います。
ぬるま湯の温度は体温より低い温度なので、指を付けて少し冷たく感じる程度です。
お水からでも可能ですが、発酵するまでの時間が長くなります。
少量のお砂糖を入れると発酵が早くなります。
パン作りをするとき、生地のレシピの分量の、水分(お水や牛乳)とドライイースト、砂糖 を別容器で混ぜて、ブクブク泡が出たのを確認してから粉類と混ぜると確実よ。
予備発酵ってやつね!それなら確実に酵母菌が生きてるって分かるものね!
ドライイーストが使えない場合は?
残念ながら予備発酵でドライイーストが死滅していると分かった場合(1時間以上経っても全く変化が見られなかった場合)そのドライイーストは使えません。
ドライイーストが使えないとパンはできないわけではなく、天然酵母で作る方法もあります。
天然酵母と言えば手間と時間が掛かるイメージですが、こちらの作り方なら小麦粉とお水のみで種を作ることができます。
>>サワードウと天然酵母の違いは?スターターの作り方とパンのレシピ
酵母が落ち着くまで時間がかかりますが、その前に使うことも可能です。
ドライイーストの賞味期限は?古いのや開封済みでどれくらい使える まとめ
パン作りって、やり始めるとどんどん作りたくなるんですが、一度やめると再開するのにエネルギーいるますよね。
久しぶりにイーストを使う場合は、毎回発酵の確認をしてから作った方が無難です。
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